第28章 〜満月の夜の二次元ミステリー〜
ーーーーー先日の工藤家
有希子「新ちゃん、本気なのね?」
コナン「ああ。こんなチャンス滅多にねぇからな」
数分前に新一が提案した方法は、誰にも想像がつかないものだった。唯一、この展開を知っている椎奈以外は…
椎奈「けど問題は、哀ちゃんが大人しく篭っててくれるか…」
企てた作戦は、こうだ。
まず、新一の友人・服部平次が新一に化けてその上に仮装して椎奈ととにパーティへ。
その間に本物の新一は灰原に化け、来るであろうベルモットと直接対決する。
そして本物の灰原は博士の家で村田の監視を受ける手筈になってる
けれど、そんな簡単にいくのだろうか?
コナン「問題ねぇよ。仮に村田さんから逃れても、あいつは体調不良で外を出歩くことも億劫なはず。加えて麻酔銃で眠らせてれば大人しくしてくれてるはずだ」
椎奈・村田「「……」」
椎奈はベルモットが新一を殺せないのを考慮して作戦に賛成し、原作と違い新一が動きやすいように灰原が駆けつけないよう護衛もつけた
後は、灰原を守ろうとした彼女を椎奈がFBIの車に乗せないようにすればいい。けれど、嫌な予感は拭えなかった
しかし、新一にこうも言われては賛成するしかない
コナン「じゃあ当日はよろしくな、姉さん!」
椎奈「はぁ…」
話し合いが済んで新一は博士の家に帰っていく
それを見届けてから、椎奈はため息をつくと有希子を見た
椎奈「…なにはともあれ、やるしかないか。母さん、私の代わりにパーティ出てくれる?」
有希子「え?!でも新ちゃんの作戦にそんなことは一言も…」
椎奈「悪い予感がするんだよ。私は私なりに動きたいことがあるの。母さん、お願い」
村田「彼女には詳細を聞いています。何かあれば報告するように伝えてるのでご安心を。彼女は必ずお守りします!」
椎奈がまっすぐ有希子を見れば、彼女は困惑した
しかし、決心が硬いと悟ると有希子はため息をついた
有希子「…そうね。頼もしい騎士もいることだし、思う存分暴れなさい!」
ーーーー回想終了