第27章 〜組織との直接対決!!……の前に…?〜
この人にばれてるって可能性も、もちろん姉さんが被害に遭った事件の時から考えていた…
いつだ…?俺がこの人と会ったのはその事件が初めてのはず…。まさか組織の人間か?!
中居「君が考えそうなことは簡単に想像がつくよ。俺はもう組織のの人間じゃないし、黒に染まってたわけじゃない。
コナン「!!どういうことだ…」
もしものために麻酔銃を用意して警戒すると、中居さんがフッと小さく笑った
中居「あまり詳しく言えないが、君にはNOCといえば分かるかな?」
コナン「NOC……Non Official Cover……。潜入捜査官ってこと?!」
中居「ああ。今は死んだことにして仲間の補助に回ってるんだけどね」
なんだ…組織の人間じゃないのか。そこは一安心だ…
見せられた本物の警察手帳にホッとすると、俺は麻酔銃を下げた
コナン「…じゃあ、組織について色知ってるの?」
中居「いや、残念ながらだよ。生憎、俺は大した情報を得れないまま任務に失敗している」
コナン「!そっか、だから追跡を逃れるために死んだことに…。じゃあ、中居努は偽名ってこと?それを知ってるの、友人だっていう松田刑事たちもだよね?」
中居「ああ。プラスで君と、椎奈もだけどね」
コナン「えっ姉さんも?!なんで…」
中居「彼女が幼い頃、買い物先で事件に遭ったのは覚えてるだろ?その時の刑事の卵の一人が俺さ」
懐かしそうに笑って言う中居さんに、俺は驚きで声も出ない。今まで疑っていたのは、姉の恩人だったんだ…
でも、それはほんのすこしだけで
中居さんの表情はすぐに沈んでしまう
中居「…それからしばらくはメールだけの付き合いだったんだ。けど、お互い出会い方が出会い方だったから相手をよく覚えててね…。詳細は言えないが、数年前に彼女が組織のトラブルに間接的に巻き込まれた…」
コナン「…!!」
中居「俺が一般人として彼女のそばにいるのは、彼女を守るためでもある。そして、彼女の弟を守るのも俺の役目だ」
そう呟いた声は穏やかでも、中居さんの目は横から見ていて力強い意思を感じた
すると中居さんはゴソゴソと懐を探り、一通の封筒を俺に渡した