第27章 〜組織との直接対決!!……の前に…?〜
その後、食事の後の落ち着いた空間で話し合いが始まった…
村田「…で?宮野明美は無事にアメリカに着いたのか?」
赤井「ああ。仲間からこの前連絡を受けた」
いつの間にか、彼らはすでに宮野明美の保護を済ませていたらしい
最後に少しだけ話してみたかったが、それはわがままだと思った
降谷「組織の人間が日本にいるんだ。海外ならひとまず安全だろう」
赤井「証人保護プログラムもあるしな。油断はできんが…」
村田「プログラムはそうそう破れないさ。彼女の保護は赤井やFBIに全て任せるよ」
赤井「ああ。…ところで、ベルモットの件なんだが…」
椎奈「…!」
組織のメンバーである証・お酒の名前が出ると、途端に刑事メンバー全員の顔が一層険しくなった
公安に属さない研二お兄さんや陣平お兄さんや航お兄さんだけど、過去にあったスコッチ自殺未遂の経緯を知り組織の事はだいたい把握していた
一方の私は、ベルモットと聞いてある事を思い出し、そっと席を外して玄関に行った
外に出て家の門扉にある郵便受けを敷地内側から開けると封筒が2通入っていた
宛先を見ると、それぞれに『工藤椎奈』『工藤新一』と宛名が書かれていた
どちらも封筒は同じもの
そして送り主はーーーー
椎奈「(…ついに来たのね。この時が…)」
その封筒を持って部屋に入ると、彼らはまだ話し込んでいた
「狙われている」「シェリー」という単語が彼らから飛び交い、どうやらベルモットの目的などについてのもののようだ
村田「…しかし、ベルモットはどう仕掛けてくる?」
赤井「それは現在、奴を盗聴して調べているところだ」
松田「そうか…」
FBIはベルモットが志保ちゃんと会うタイミングを知れたのは、たしかに原作でも盗聴してのことだった…
この話を聞きながらもともと座っていた椅子に座ると、さっき取ってきた封筒を机上に放った
全員「「…?」」
全員の目が封筒に移り、不思議そうに見た
萩原「椎奈ちゃん、なにこれ?」
椎奈「送り主の名前を見たら分かるよ」