第27章 〜組織との直接対決!!……の前に…?〜
(※赤井さんが可哀想!!)
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椎奈「えっと……零お兄さん?」
顔を俯かせて表情が見えない零お兄さん
しばらくそのまま震えて動かなかったが……、
降谷「……仕方ない。もう言い合うのはやめよう」
椎奈「!」
まさか折れてくれるとは…!!
意外な展開に、そうさせたのが自分であるということに思わず感動した
しかし……
ゴスッ!!
赤井「…っ!!」
降谷「だからこの程度ですんでありがたく思え、赤井!!」
椎奈「(なんかごめんなさい赤井さん!!!)」
ただ引き下がるのは納得いかないのか、零お兄さんが最後に赤井さんへ肘鉄を入れた
それがよほど痛かったのか、膝をついていた
もともとこんな流れに持っていった研二お兄さんが明らか悪い気がしても、衝動的に謝った
村田「大丈夫か?赤井」
赤井「大丈夫ではない…」
村田「だろうな」
ドンマイ、とでも言うように、和人お兄さんが赤井さんの肩をポンポン叩いた
降谷「はっ」
それを鼻で笑って嘲笑った零さんが、改めて私に近づいてなぜか両手を握られた
降谷「椎奈、言われた通り喧嘩はやめたよ。さ、晩御飯は何がいい?」
椎奈「(本当に通用したんだ…)」
これでいいのか潜入捜査官、とは思ったものの、晩御飯を作ってくれるらしい彼に甘えさせてもらった…
そして最後に、嫌いにならないよと言ってあげると、キッチンからご機嫌な零お兄さんが見えたのである…