第27章 〜組織との直接対決!!……の前に…?〜
ーーーーーー工藤邸
降谷「俺の日本から出て行け、赤井!!」
赤井「残念だが、それは聞き入れられない話だ」
萩原「じゃあ俺たち、もしかしたら事件でFBIに会うのか〜」
松田「だな。そん時は初対面ってことで」
赤井「よろしく頼む」
降谷「頼まれる前にアメリカに突き返してやる!」
伊達「落ち着けって、降谷!なっ?」
椎奈「(……なにこれ)」
家に帰ってみると、なんと公安・FBI・爆発物処理班・強行犯係の夢の共演が!!
……という喜ばしい状況ができていた。
喧嘩さえしなければ……
村田「お、帰ってきてたんだな椎奈」
椎奈「うん、たたいま。…で、なにこれ」
村田「どうにか仲良くなれないかなぁ、とこの家にみんなを呼んだ結果さ」
椎奈「…やっぱり」
こんな光景を見せられて、やはり『FBIと公安は会わせてはならない』という自分の判断は正しかったと実感した
しかしそれについて考える暇はなく、彼らを直ちに大人しくさせなければならない
未だにキャンキャンと喚く零お兄さんを黙らせるように、手をパンパン叩いて大人しくさせた
椎奈「はいはい、警察同士の喧嘩は警視庁か警察庁でしてくださ〜い」
降谷「FBIを俺たちの本拠地に連れて行けるか! 椎奈 はFBIの味方なのか?!」
椎奈「(なんでそうなる??)私はどっちもの味方だよ。ただ家でこんな話はしないでって言ってるの」
萩原「早くやめてくれないと降谷のこと嫌いになるってさ〜」
椎奈「いや、私そんなこと一言も言ってないから!」
研二お兄さんのとんでもない言葉に思わず秒速でツッコんだ私
だが、私と零お兄さんと赤井さん以外の全員の顔がなぜかにやけている……零お兄さんの方を見て
椎奈「だいたい、零お兄さんがそんなことで靡くような人でもないでしょう?」
松田「いやいや、案外……」
伊達「効くんだなぁ、これが」
いや、そんなわけがない
半信半疑でみんなが笑う零お兄さんを見ると、
何かを堪えるように拳を握りこんで肩を震わせていた