第25章 〜会っちゃならん人たちが自宅で会ってしまった件〜
しかも、ただ調べたんじゃない
深くまで工藤椎奈を徹底的に調べ、一般人という答えを導き出してる
村田「…そこまでして知りたいのか?」
赤井「是非共知りたい」
村田「……」
このまま何も言わずにいれば、かえって椎奈のストレスの元になるだろう
それなら、条件を出して言ったほうが楽なんじゃないかと思えてくる
だが、彼女の言いたくないという意思も尊重したい
そんな風に口を閉ざして考え込んでいて、リビングに近づく気配に気づかなかった……
椎奈「…言っていいよ。和人お兄さん」
村田「?!椎奈?!」
上に行ったはずでは?と驚いている間にも、彼女は俺たちに近づいてくる
椎奈「大丈夫だよ、赤井秀一は物事を見極める目がきちんと備わってる。誤魔化すのも限界でしょ?事実を知れば、それがどうなるかわかるはず…」
村田「…それもそう、か」
椎奈の目は、本気だった
彼女が望むなら、と秘密を明かす覚悟を決めて赤井を見た
村田「…赤井、これからする話は他言無用で頼むよ。日本にいる今、俺たち公安や日本警察を敵に回したくないはずだ」
赤井「分かった。約束しよう」
赤井がそう承諾を見せると、椎奈は笑ってもう一度寝ると言ってリビングから姿を消した
彼女の気配が遠ざかったところで、俺はようやく赤井に打ち明けたーーー
工藤椎奈の転生と、未来がわかる理由…
そして、それを裏付ける同期たちの体験談を……