第25章 〜会っちゃならん人たちが自宅で会ってしまった件〜
振り返ると、リビングの入り口から和人お兄さんが顔をひょっこり出してこちらを見ていた
とたん、どこか雰囲気がピリピリし始める
村田「バスでお前を見かけたから、すぐ来ると思ってたよライ」
赤井「お見通しというわけか…。それにしても、公安は彼女の暴走に苦労しているようだな」
村田「ああ、いつもね。でも、守りがいがあると思わないか?」
赤井「時と場合と度合いによるな」
椎奈「………」
頼むから、私を挟んでピリピリ殺伐とした空気を出さないでほしい…!!
やはり思った通り、マシだと思った彼らも自分の組織が関連すると仲は悪化するらしい
私が対応に困ってるのを察したのか、和人お兄さんが近づいてきて私にペットボトルとヨーグルトとスプーンを渡してきた
村田「…さて、椎奈。悪いけど、上でヨーグルトでも食べながら大人しく寝ててくれないか?俺はライ…赤井秀一と話があるんだ」
椎奈「あ、うん…」
この空気から逃げれることに安堵しつつ、少し心配になりながらも言われた通り上に上がった……