第24章 〜謎めいた乗客〜
バリィンッと豪快にガラスが割れ、コナンはすぐ中居の考えに気付いた
村田「コナンくん、哀ちゃんを連れて窓から外に出るんだ!!」
コナン「分かってる!!」
椎奈を自分の服で包む村田にコナンが頷く
灰原を抱え込んでコナンが助走をつけて窓ガラスに飛び込むのと、中居が飛び込んだのは同時だったーーーー
ドカアアアアアンッ
わずか数秒後で、バスの大きな爆発音が辺りに響いた
椎奈「…!」
爆発音で目が覚めて、状況についていけずただ中居を見上げる椎奈
椎奈「どうなったの…?」
中居「ん?…おはようさん」
椎奈「おはようさんって…その傷どうしたの?!」
わずかに身じろぐ椎奈に気づいて中居が声をかけると、その顔や体の傷に声を上げた
中居「実はバスの中に爆弾があってな?時間がなくて窓ガラスを割って出てきたんだ。君は怪我ない?」
椎奈「私は大丈夫。お兄さんのおかげだよ…」
椎奈がそう返すと、中居がホッとした顔で「良かった…」とつぶやく
すると続いて「おーーい!」と聞き慣れた声が聞こえ、松田、伊達、萩原が駆け寄ってきた
中居「お、久しぶりだな。お疲れさん、3人とも」
伊達「いや、 お前さ…あんなギリギリにガキ二人一緒で出てくんのやめてくんないか…?! 俺たち冷や冷やしたんだからな?!」
中居「ははっw悪かったよ、伊達」
駆け寄って早々、普通に声をかける中居に肝が冷えたと文句を言う伊達と、それにケラケラ笑って申し訳なさをいっさい見せない中居
松田「ぜんっぜん悪気ねぇだろ…。ま、それはそうとお前よ。なんで椎奈をずっと抱きかかえてるんだ?…はっ!まさかお前…抜け駆けしようと今日二人でバスに…」
中居「残念だがそれは違う。この子今日体調が悪いんだ」
松田が勝手に疑問を誤解で解決するのを切り捨て、風邪であると伝えた
萩原「じゃあ、椎奈は事情聴取無理そうだね…」
椎奈「私寝込んでたし、大したことも聞けないよ」
中居「俺が事情聴取を受けるさ。病院で診てもらう傷でもないし、問題ない」
ーーーーー第三者side終了