第24章 〜謎めいた乗客〜
私の返事にキレた犯人
その声が頭に響いて、ガンガンした
中居「おいっ椎奈!」
コナン「(姉さん?!)」
ジョディ「?!」
新出(ベルモット)「?!」
後ろの方で息を飲む彼らのことには気づかない
和人お兄さんが、奴らに逆らうなと言外に咎めるが、私はそんなこと気にしない
今ので完全に頭に来たらしい男たちは私に喚く
バスジャックa「おい、お前!!自分の立場わかってんのか?!」
椎奈「もちろん。だからあえて逆らうの。そんなに言うこと聞いて欲しいなら、お願いしてみなさいよ。」
バスジャックa「なにぃ?!」
バスジャックb「ふざけんじゃねぇぞ、このアマ!!」
中居「くそっ…!!」
バスジャック犯人に大声を出されまた頭がガンガンする頭に、隣から舌打ちまじりの声がした
そして拳銃を向けられるが、同時に私の体を和人お兄さんが抱きしめて、拳銃のシリンダーを掴んでいた
椎奈「!!かず…中居さん…」
コナン「姉さん、中居のお兄さん!!」
その状況に、子供たちや乗客が騒然となる
だが、中居はただ静かに拳銃を掴んでいた
中居「残念だが、拳銃はこうして掴まれると人間の力で引き金(トリガー)を引けない仕組みだ。アメリカで銃の知識を頭に入れていてよかったよ。彼女の態度が気に障ったのなら謝ろう。全員従うから銃を閉まってくれ。
a「ちっ…。命拾いしたな、女!!」
和人お兄さんが拳銃から手を離すと、男たちは懐にしまった
それを見てから、和人お兄さんが私の携帯を渡す
中居「ああ、それと…。彼女は体調が悪くてね。今みたいに不機嫌になりやすいから寝かせてやれないか?あそこにーーーー」
そう言って和人お兄さんが指差したのは、一番後ろの長い座席
すると、彼らは先ほど同様、渋々だが許してくれた