第4章 〜待ち望んだ出会い〜
ーーーー数時間後
病院の入り口から、ガーゼやら包帯やらで治療を受けた私と、若者数名が出てきた、
しかも私はスコッチさんに抱っこされている。
体を叩きつけられた際に、足を捻挫していた。
松田「ま、とりあえず今日のことは明日、警察が聞かせてくれってよ」
伊達「電話で軽く現場の説明はしたし、嬢ちゃんに聞かれる内容はあんまりねぇはずだぜ」
椎奈「あの…ありがとうございます。色々迷惑おかけして…」
スコッチ「これくらい気にするな。俺たちは将来、警察官なんだ。迷惑じゃないよ」
簡単にそんなことを見知らぬ少女に言ってもいいんだろうか。
まったく気にしていないスコッチさんと萩原さんと松田さんと伊達さん。
その反対で、ため息をついた降谷さん。
降谷「そういうのはホイホイ話すものじゃないだろう。その前に………」
そこで言葉は切られ、スコッチさんに抱えられる私の前に険しい降谷さんが来た
降谷「もうあんな危険な行動はするんじゃない!分かったな?」
椎奈「う…はい…」
童顏イケメンはとてつもなく怖かった。
背後に修羅を背負っていた。
スコッチさんが、まぁまぁ無事なんだし…と彼をなだめていた。
その時……
ピルルルルルッ
「「ん??」」
彼らが自分の携帯を探る中、私は着信音が自分のだとわかると電話に出た
椎奈「はい」
有希子《あ、もしもし、椎奈ちゃん?買い物時間かかってるようだけど大丈夫?》
………買い物のことを忘れていた。
椎奈「だ、大丈夫。トラブルに巻き込まれてさ…。買ったらすぐ帰るよ」
有希子《そう?気をつけて帰ってきてね?》
椎奈「ん」
一通り話してブチっと切ると、険しい顔の萩原さんたちが待ち構えていた
萩原「まさか…このまま買い物に行くのか?」
椎奈「うん。…あ、ありがとね、お兄さんたち。松葉杖あるから頑張って帰るよ」
そう言ってスコッチさんから降りようとするも、なぜか一層強く抱えられて出られなくなった
スコッチ「なら、俺たちも同行するよ。どうにも危なっかしいし」