第21章 〜事件を吸引する素質が移りました〜
そして、こそこそと歩いて物陰に潜んだコナン
それを視界の端に捉える中居…
そしてコナンは腕時計型麻酔銃を作動させて、小五郎にロックオンし、打った
小五郎「へにゃっ?!」
全員「「?」」
奇妙な声を上げた小五郎に、全員の目がいく
小五郎は千鳥足でステージの端に行くと、そこに座り込んでしまった
小五郎(コナン)「警部殿、この事件の謎がようやく解けました!」
全員「「?!」」
目暮「ほ、本当かね、毛利くん!!」
中居「(お手並み拝見と行こうか、名探偵…)」
小五郎(コナン)「仕掛けは、非常に単純なものでした。
まず、スポットライトの腕を取り外し、塩酸を用いて太いボルトをツルツルに溶かす
そしてそのまま初めのように取り付け直し、それをアルミニウムで作った細長い紐で固定するんです
さらにそれをスポットライトの設置されたところにくくりつけ塩酸をセットすれば、いつでも溶かせられます。
………そうですよね?
………………林田仁さん?」
林田「?!!ば、バカを言うな…っなぜ俺がそんなことをする?!俺は椎奈ちゃんのファンで、殺そうとする動機なんて…」
小五郎(コナン)「いいや、ある。ナイトバロニスでピーンと来ましたよ。ナイトバロニスとは、彼女の母・藤峰有紀子の茶会でのあだ名…。あなたは、有紀子ちゃんに恋をしていたんじゃないんですか?だから、優作殿の娘でもある椎奈ちゃんが認められなかった…」
林田「違う!!それに、カメラマンの彼も男じゃないか!!彼の可能性もあるだろう?!」
小五郎(コナン)「では聞きましょう。ここに来たてのときにはなかったと聞きましたが、その腕の怪我はなんです?」
林田「!!」
小五郎(コナン)「塩酸がかかったんじゃないですか?」
小五郎の最後の指摘に、林田は俯いた
林田「…ああ、そうだよ。昔、ドラマで共演したときに有紀子ちゃんと会ったんだ。一目惚れで…、けど彼女はすぐに結婚するからと引退した…。それがショックで…。彼女にそっくりな椎奈ちゃんを見たら、カッとなって…」