第21章 〜事件を吸引する素質が移りました〜
小五郎「俺は毛利小五郎だ。それでコイツらが…」
蘭「娘の毛利蘭っていいます」
コナン「僕、江戸川コナンだよ!」
中居がにこやかに自己紹介すると、毛利一行もにこやかに返した
しかし、コナンに関してはそれは表面的なもので…
コナン「(ったく、姉さんどんだけ男の知り合いがいんだよ…。松田刑事たちは姉さんを助けてくれたってので納得もんだけど…。この中居ってやつに関しては…)」
実は、コナンは気づいていた。
自分に注がれていた、中居の意味深な視線に…
中居「よろしくお願いします」
蘭「あの。中居さんは、どうやって椎奈お姉さんと知り合ったんですか?」
中居「家がご近所でね。たまたま会って話したらすっかり親しくなったんだよ」
蘭「そうだったんですねw」
それを聞いて、コナンの眉間が微かに動く
コナン「(この人が、姉さんの言っていた親しいご近所さん…。関わるのは初めてか。だがあの視線の意味はなんだ?)」」
すっかり敵と認識したような鋭い視線に気づきながら、中居はそれでも目の前の毛利一家と話している
その様子を少し離れた位置で、松田、萩原、伊達が見ていた
松田「…事件のときも毎度思うが、ホントあの坊主は鋭いな」
萩原「あんな視線を浴びながらも図太く関わる同期を俺は称えたいね」
伊達「さすが元スパイ…慣れっこってかんじだな…。俺たちも初めて関わったときには探る目線をすっげぇ向けられたが…」
それぞれ、思い思いの言葉を口にした
そのとき、関係者出入り口が開いて一人の女性が現れた。
椎奈のマネージャーの茜だ
茜「あ、いらしたんですね。打ち合わせ中の椎奈に代わって迎えに上がりました。どうぞ」
博士「じゃあ、みんな行くかのぅ」
阿笠博士のその一言で、全員が会場に入っていった