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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第7章 鎮めるモノ(*)


ベッドに腰掛け、眠る姿を見つめる

たった一回の行為に満たされたことなんて、今までなかった
事後処理なんて、してやろうと思ったことすら初めてだ



それだけセナは特別なのだと思う


「ん…あれ、」
「意識飛ばしてたんだよ、不調はないか?」
「ちょっと…腰が痛い…かなぁ」

照れ臭そうに、布団に顔を埋めながらボソボソと呟く姿に思わず抱き締めた

「わあっ、どうしたの?」
「…好きだ」
「うん、知ってるよ?」
「……」
「私もローのこと、好き」
「知ってる」
「ふふ、似た者同士ね、私たち」



激情が起こる原因も
熱情が起こる理由も

狂おしい程の愛があるから

そしてそれらを鎮めるモノ


それもまた、狂おしい愛なのだろう…ー


==オマケ==

「はっ!学校!」
「その状態じゃ行けねェだろ」
「いっ、行くもん!」

腰をさすりながら、なんとか制服を着て身だしなみを整える
パパッと化粧もして、鞄持って…よし!
流石に2日目から休みはあり得ない。まぁかなりの遅刻ではあるけど

「ああ、そうだ」
「なぁに?」
「明日から俺が起こしにくるから、覚悟しろよ」

ニヤッと極悪な笑みを浮かべて、家の鍵をチラつかせてる…え、それ本気?

「ペンギンとシャチには了解を得てある」

なんですと…あの2人会ったらシメる
それともう一つ

『頑張って1人で起きれるようになろう…!』


なんとかローを引っ張って家の外に出る
お日様が真上にあるから、もうお昼なのね

「なんて言い訳しよう…」
「シャチには一応誤魔化しておけと言ってある」
「ううーんシャチかぁ」

シャチは嘘がつけないタイプだから、とても不安
ひとまず行くしかないか

「おい、危ねェ」
「ひょわっ!」

身体の痛みと戦いながら歩いてたら側溝に落ちかけて
ローが肩を抱き寄せて助けてくれた…恥ずかしい

「辛いんだろ、休めばいいじゃねェか」
「ダメ!遅れてでも行かなきゃ」
「ハァ…ったく」

思い切り溜息吐かれたかと思えば、そのまま身体が浮いた感覚になって思わず目の前の何かにしがみつく
それはローにお姫様抱っこされて、首に手を回してるという状況

「ちょっ!下ろして!」
「危なっかしいんだよ、学校行きたいなら大人しくしてろ」

そのまま強制連行
学校に着いたとき校内がざわついたのは言うまでもなかった
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