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生徒会室は寵愛の鳥籠(ONE PIECE長編学園パロ)

第3章 狙った獲物は逃がさない


シャチは昔からの幼馴染だし、肩に寄り掛かかる人物に至っては私の方が被害者な気がするのだけど…
先ほどからトラファルガーさんには滅茶苦茶なことしか言われてない上に、理不尽な怒られ方ばかりしている…私が一体何をしたというのか
そもそも、なんで私なんかを自分の女だと言うのかも分からないし、全校生徒及び全教師の前でそれを公表した真意も図りかねた

ローの真意は単純に一目惚れから強い独占欲に駆られた結果の勢いで言ってしまっただけのこと
しかしそんなことを分かるはずもないセナは、元来ちょっとのことで思い悩むクセがあったため
あれこれと思惑を繰り広げている中、一つの結論に辿り着く

『イケメンは言い寄ってくる女の子が沢山居るだろうから…予防線、とか』

異性に疎いセナでも、ローが整った顔をしていて女の子にモテるであろうことは予測できた
そこで彼女が居ると公言すれば、少なくとも校内で言い寄ってくる女の子は格段に減るだろう
…うん、これだ

「おい、聞いてんのか」
「はい?」
「その返事は聞いてねェな…お前は俺のモノだって自覚が無さすぎんだよ」
「…そこまで作り込みます?」
「あ?作り込む…だ?」
「でも確かに設定は綿密に合わせておかないとバレちゃうかな?」
「おいさっきから何の話を」
「モテる男は大変ですね!」
「…取り敢えずお前の脳内がどうなっているのか教えろ」

セナは先ほど考え付いた結論についてローに包み隠さず語りだした
そして最後に『これが正解でしょう!』と言わんばかりの表情を浮かべて話を締めくくると同時にローは盛大な溜息を吐いた

「てめェ…どこからそんなぶっ飛んだ妄想が湧いてきやがった」
「ええ?どこか間違ってましたか?」
「どこがじゃねェ、全部間違ってんだよ」

話の内容がぶっ飛びすぎてて頭痛がしてきた…というよりは、此方の想いが1ミリも伝わっていなかったことに正直驚きを隠せない
これは

「徹底的に教え込む必要があるみてェだな…」
「教え込む?」

いうや否や顎を掴んで噛み付くように口付けて、歯列をなぞり口を開かせれば舌を潜り込ませ口内を蹂躙してやる

「っ、はぁ…いきなり何するんですかッ」
「言っても分からねェなら身体に教え込むモンだろ」
「?」
「俺は本気でお前に惚れてる。お前は俺の女だ」

俺は一度狙った獲物は逃がしはしねェんだよ
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