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【MHA】DELETE

第4章 欠落した記憶


「今度また一緒に買い物行こうね。玲奈ちゃんが好きだった、あのウサギのシリーズの奴とか、あと、部屋に飾るやつとか。」


 その言葉から、さっきの台詞は私を気遣って言ってくれた言葉だと理解した。また買い物に、と言った所を見ると、私と緑谷くんは一緒に買い物に行く位仲が良かったらしい。


「あ、でも高校生だし、今はそういうのあんまり興味ないかな?てか、買い物とか出れるのかな?明日相澤先生に聞いてみるね!」


 緑谷くんには、記憶が無いことを伝えていた方がいいのかもしれない。


「あのね、緑谷くん。」
「玲奈ちゃんにそう言われるの慣れないな。また昔みたいに呼んでくれたら僕も嬉しいんだけど。あ、でも高校生だし、いっちゃんなんて恥ずかしいか。ごめんね。」
「…違うの。あのね、私、」
「おい、緑谷、橘、行くぞ!」
「あ、うん!行こう玲奈ちゃん。」


 私に向けられるその温かな笑顔に、記憶が無いから緑谷くんの事覚えてないの。そう言えなかった。けど、爆豪くんとは対照的で優しい緑谷くんの存在に少しだけホッとした。


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