第19章 もう、良い。
「何だ。」
『あの………気持ちが無いとかじゃなくて………その………』
「はっきりしねェな。言えよ。」
『ここは……皆が来るかもしれないから……部屋が良い……』
「俺への気持ちは?」
『もうあるから………もう良いから………早く連れてって………』
改めて言わせるな。恥ずかしい。
このイケメンが。
「行くぞ。」
『わっ!』
ローはカナエを横抱きにして、船長室へ直行した。
『んっ………』
部屋に着くなりカナエはベッドに押し倒され、あっという間に服を脱がされた。すると、ローは貪る様に唇を重ねてくる。
歯列をなぞり、互いに舌を絡ませる。
それだけで体が熱くなる。舌先から快楽を感じた。
「っ………はっ………」
ローも既に呼吸が荒くなっている。
熱く脈打っている自身をすぐにカナエの中に挿れてしまいたい衝動に駆られていた。
しかし、それでは今までの女と同じになってしまう。
カナエをそんな風に抱きたくない。
絶対に離したくない、大事な女だ。
ローは今にでも暴れ出してしまいそうな本能と戦っていた。
「悪ィ……優しくできそうにねェ……」
『ん………大丈夫………』
ローは首筋に舌を這わせると、強く吸い付いてきた。カナエの白い肌に、真っ赤な痣が付く。
『これ……見えちゃう……』
「見せるんだよ」
独占の証。誰にも触れさせない。
(全部俺のものだ………)
ローは、カナエの体の至る所に唇を落としてきた。耳、首筋、胸、手や腕まで。触れられる度に体がビクビクと反応する。
(これだけで感じるなんて……どうしよう……)
頭が真っ白になる。
ローの唇は次第に下へと移動していき、お腹や内腿にも触れた。
何も考えられずにいると、ローは突然カナエの秘部にも唇を落とした。
『っ……!ロー!そこはいいからっ……』
「俺が舐めてェんだ」
『あっ………!』
既に赤く膨れ上がった突起を、ローは舌を大胆に動かして舐め始めた。厭らしい水音がローの口元から聞こえてくる。
『あっ………はぁ………!!』
カナエの秘部からは、蜜が溢れでてくる。
「すげェよ、お前………たまんねェ………」