• テキストサイズ

例のイケメンは凶暴な男。【ONE PIECE 】

第18章 言ってなかったか。


『皆………ごめんなさい。迷惑かけちゃって……』

「カナエが無事ならそれでいいぞ!」

「あァ!迷惑なんかじゃ無ェよ。」

『ベポ……ペンギンくん………ありがとう。………………ん?シャチ?』

その時シャチはカナエの姿を見て、驚愕していた。
愛しのカナエが愛しの船長のパーカーを着ている。ナイスコラボレーション。
彼は親指を立てた。

「カナエさん!グーー!!」

『何?シャチ。気持ち悪い………』

「いつにも増して辛辣だぜ!!」

『フフッ………ばーか。』

シャチはカナエの笑顔を見て可愛いと言いかけたが、またペンギンに殴られた。
カナエの事を諦めきれないが、ローには敵わない。

「良いんだ……カナエさんのファン1号になるんだ……俺は………。」

シャチは謎の決心をした。

カナエは船員達の顔を見て、いつもの落ち着きを取り戻した。
ローの腕の中も安心したけど、彼等は家族の様。気兼ね無く言葉を交わせて、笑い合う。
何かあれば、身を案じて駆けつけてくれる。

仲間ってこういう事かな。

「カナエ、何か楽しそうだな!」

『ベポ………うん。私、嬉しいみたい。』

「そっか!良かったな!」

その様子をローは後ろから、目を細めて見ていた。
ハートの海賊団の中にカナエがいる。
自分の居場所が、カナエの居場所にもなった様だ。

『ロー。何してるのー。早く行こー。』

「あァ。」

その時、船員達は皆思った。

(二人の距離が縮まっている………。)




ハートの海賊団は船に乗り込んだ。
コーティングの作業が始まるのは2日後。今夜は船で過ごす事になった。
昼間の騒動で全員疲れきっている。夕飯は簡単に済ませて、男達は風呂に向かった。先に入って良いと言われたが、後からゆっくり入る事にして、カナエはキッチンの片付けをした。

「姐さん!先に風呂頂いたッス!ゆっくり入って来て下さい!」

『うん。ありがと。』

一人で入るには少し広い湯船で、疲れた体を癒した。
お風呂から出たら、暖かいお茶でも飲んで、早く寝てしまおう。



『気持ち良かった~』

お茶を淹れる為キッチンに向かうと、ローが一人で一杯やっていた。

/ 240ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp