第17章 ちょっと借りるぜ。
「とりあえず………」
『!?』
キッドは自らのベルトに手を掛けた。既に熱く、脈打っている自身を取り出し、カナエの足を無理矢理広げる。
「トラファルガーとは兄弟にならずに済みそうだな………挿れるぞ」
指でさえ強く締め付けるカナエの中に入ったら自分はどうなるのか。考えただけで興奮を覚え、更に熱くなる。キッドはごくりと喉を鳴らし、カナエの秘部に自身を押し付けた。
『あ………やだ!!やめて!!!』
「キッドの頭!!」
いきなり部屋の扉が開き、モヒカン頭の船員が入ってきた。
「何だ!!今から良い所だってのに………邪魔すんじゃねェ!!」
ギリギリだった。助かった。
しかし、何かあったのだろうか。
「それが……!トラファルガーの野郎が外に………!!キラーさんが応戦してます!!」
(ローが!?来てくれた!!)
「何!?なぜここが分かった!!」
「ROOM 」
外からローの声がした。
すると、モヒカン頭の船員が一瞬でローの姿に入れ替わった。外では船員の叫び声。
キラーと戦っている時にシャンブルズを使ってここに来た様だ。入れ替わったモヒカン頭はキラーに斬られてしまった。
『ロー!!』
「よォ………トラファルガー!よくここだと分かったな………!!」
「俺の能力があれば探し出せる」
オペオペの実の能力、スキャンだ。ROOM 内の目的の物を探し当てる。
するとローは、キッドの下にいるカナエの姿を見て動きが止まった。
今まさにキッドを受け入れる体勢。腕は後ろで縛られ、服はボロボロになり床に乱雑に置かれている。
乱暴に扱われて、犯されそうになっていた事が一目で分かった。
ローは額に青筋を立て、鬼哭を構えた。
「死ね」
そう言うと同時にキッドに斬り掛かる。
しかし、キッドの腕は既にボルトや銃等の武器で覆われていた。刀とキッドの巨大な腕がぶつかり合い、金属音が辺りに響き渡る。
互いに弾き飛ばされたが、ローが先に体勢を整えキッドの懐に潜り込んだ。
親指をキッドの胸に押し当てる。
「何だ!!??」
「カウンターショック!!!」