第26章 及川/及川さんはかっこいい?*イベント小説★R18なし
及川さんはかっこいい…のかな?
「かっこいいじゃん!」
「及川さんを見たことなくて…」
「はぁ?!嘘でしょ?!」
「ごめん…」
及川さんかぁ…名前は聞いたことあるけど、
見たことは無い。
そんな私に、転機が来まして…。
*
「…どーもー!及川さんダヨ☆」
笑顔がひきつってらっしゃる…。
屋上にて、及川さんを発見しました。
お昼ご飯食べたかったけど…場所変えよう。
「…すみません、お邪魔しました」
「えぇ?!ちょ!待って!!」
及川さんに呼び止められ、
何故だか 及川さんとお昼を食べることに…。
「普通の女子と違うね…
オレの事見るとキャーキャー言うのに」
「キャーキャー言われたいんですか?」
「まぁねぇ?でも乗り気じゃないって
言ったらそこまでかな?」
どうやら及川さんは、
女子にキャーキャー言われるのは
嫌いじゃないけど、かっこいいから
仕方ないよね 的な…わおナルシスト…。
「かっこいいでしょ、オレ」
「………そうですね」
「今の間は何?」
そんな他愛もない話をしていると、
だんだん話が噛み合ってきて、
お昼は及川さんと食べるようになった。
「あ!名前ちゃん
バレー部の見学来ない?!
オレ 名前ちゃんいたら
めっちゃがんばれそうだし!」
「いいんですか?じゃあ、行きます」
*
「ふふ♪」
「おま…きもッ…」
「ひっど!! 今日は
オレのかんわいい後輩ちゃんが
見学来るから テンション上がってんの〜♪」
「はぁ?」
思った以上に早く来てしまった…。
大丈夫かな…。
そう思いつつ、重い扉を開く。
「あっ!名前ちゃーん!!!」
ブンブン手を振る及川さんは、
遠くから見るとなんだか小さく見えた。
手を振り返すと、バレー部一同が
驚いた様子で及川さん見つめた。
「コイツが…1人の女に手を振った…」
あ、珍しいんだ…。