第4章 一松
『………んん…、』
息苦しい…、
寝返りを打とうとして
横を向こうとすれば、なぜか
身体は動いてくれなかった。
『…ぇ、』
うっすらと目を開ければ
目の前に黒い影があり思わず
叫ぼうとした。
『ひぁ…んっぐ…。』
『うるさい。皆起きる。』
片手で口を抑えられ
驚いたことでの焦りで涙が浮かぶ。
暗がりから聞き覚えのある声
低めの声…なんで、一松兄ちゃんが…
『いい格好だよ、お前。』
そっと離された手に自分に起きた
状況に愕然とした。
両手首は縄のようなもので
縛られていて足には金属音…
鎖が長めの手錠がはめられていた。
『なん、で…。』
『今からお前はここで
犯されるからだろーが…。』
闇に目が慣れてきた事で
やっと…一松兄ちゃんの表情が
ぼんやりと見えた…。
(なんて…悲しそうな顔してるの…)
悲しみを憎しみに無理やり
当てはめたような苦しそうな
表情に泣きたくなった…。
『…ごめ…、んなさい…。』
こんなにも傷つけて…。
『喋んなくてもいいんだよ
奴隷は奴隷らしく喘いでろ…
あぁ…その声で母さん達が
起きてくるかもしれないけど?』
ゾクッ…。
怖いことを想像した…。
私がガタガタと震えだしたことに
気づいた一松兄ちゃんは無遠慮に
私の秘部へと指を這わせた。
『ひっ…ぁ…。』
『興奮してんじゃん…ここ
触る前から濡れてるけど…』
『違っ…ぁぁっ…。』
ぬちゅ…と音がする度に
感じている事を晒されている
気持ちが快楽におどらされる。
『ここに…兄さん達の
入れたんでしょ…ずぷずぷ
出し入れされてさぁ…。』
『ひ、ぁっ……んぅ。』
『すげ…溢れてくる…。』
指を折り曲げてお腹の裏側を
指のはらで強く擦る。
爪が皮を擦りそれが
痛いようで強い刺激に変わる。
『ん、やぁ…。』
『何が嫌だよ、この淫乱。』
一松兄ちゃんの指で中を
まさぐるのを止めてはくれない。
楽しむように指がバラバラに
動いて膣口を広げられて遊ばれて
『ぁぅ…、』
それでも"足りない。"と
身体は惨めにも疼いてしまう。