第66章 青い海、白い砂浜
『待っててくれてありがとう小夜ちゃん!じゃあ一緒に遊ぼっか!浮き輪もあるし、安心して海に入れるよ!』
小夜「うん……」
私の誘いに小夜ちゃんは嬉しそうに笑った
そんな小夜ちゃんの可愛さに悶えていれば、こちらに向かってきた宗三と江雪が声をかけてきた
宗三「お小夜、飲み物を持ってきましたよ……って、貴女も来ていたんですね」
『やっほー、宗三!江雪も!』
江雪「…水着、似合っていますね」
『え、ほんと!?嬉しい!』
小夜「すごく、可愛いよ……」
ぐっは……さ、小夜ちゃんに可愛いって言われるとたまらなく嬉しい…!
江雪と小夜ちゃんに褒められ、最高に喜びを噛み締めていれば宗三が私の水着を見ながらクスッと笑った
『……ちょ、宗三何笑ってんの?』
宗三「あぁ、すみません…馬子にも衣装って言葉が似合い過ぎてつい」
『………………』
え、何こいつ……うっざいんだけどぉぉお!!
馬子にも衣装ってなんだよ…褒め言葉になってないから!!
本当はこんな水着を着るはずじゃ無かったのに…好きで着てるわけじゃないし!
宗三の言葉に地味にショックを受け、俯いていれば宗三に頭をポンっと撫でられた
宗三「…冗談です。とてもお似合いですよ」
『え……?』
その言葉に私はびっくりして顔を上げた
宗三「可愛らしくて似合ってます。だからそんな顔しないでください」
………………キュン
なんだよ…落としておいて上げるとか……キュンとしちゃうじゃん…!
今ドキッとしたよ?地味に頬が熱くなったよ…!
そんな私の頬が赤かったのか、宗三は笑いながら指摘してきた
宗三「顔、赤いですよ?」
『う、うるさい!』
もう、左文字大好きだよ…いい子