第65章 背後にご注意
〜 広間 〜
『それで?小竜って……人間?』
小竜「まぁ、人間の形をした刀かな。付喪神ってやつだよ」
また刀か…私はどうやら刀に好かれてしまうらしい
人間にはそんな好かれないのに!
『そっか。まぁ、もうこの本丸に一人二人増えたくらいじゃ何も感じないから、ここに居ていいよ』
小竜「ありがとう。これからよろしくね」
小竜は嬉しそうに笑みを浮かべながら私の側に座っている
……ほんとに美青年だな…
横目で小竜を見ればバッチリ目が合う
やべっ、目が合った…
何だか恥ずかしくなり、私は再び水着の並んだ所に座れば海に行く準備を始めた
あ、小竜も一緒に連れていくようだよね?
水着の予備はあるし、連れていっても問題ないか
そう思い、人数分の水着を畳んでいれば、再び小竜が側に寄ってきた
小竜「どこかに旅行かい?」
『あ、うん。明日から長期休み貰ってたから皆で海に行くんだ!水着の予備もあるし、小竜も連れていくからね』
その言葉に小竜は嬉しそうに笑みを浮かべた
小竜「それは嬉しいねえ、楽しみだよ」
鶴丸「まったく、間がいい奴だな?来た早々主の水着が見れるなんて」
小竜「水着かあ、それは確かに楽しみだね。どんな水着なんだい?」
『いや、普通のワンピース型の水着だけど……』
小竜「興味あるから見たいね」
見てどうすんだよ…!
ただの水着なのに…!!
絶対に見せたくない……
『見せない。当日のお楽しみにでもしとけばいいよ!』
小竜「っふふ、確かに。今見たら当日の楽しみが減ってしまうからね」
鶴丸「なら当日までのお楽しみだな!あ。主、水着の用意なら俺がしておいてやるぞ?だから着替えとか用意してきたらどうだ?」
『え、いいの?じゃあとりあえず部屋に戻るから、後はよろしくね?』
長谷部「俺も手伝っておきます」
『ありがとう!じゃあ、後はよろしくね!』
そう告げれば、私はとりあえず自室へと戻った