第64章 夏だね
広げ並べた水着を見て、私は疑問に思った
よく見ると、短刀達が履ける小さいサイズが何処にも見当たらなかった
『え……小さいサイズがないじゃん…!!』
私の声に、一番近くに居た江雪が水着をじっと見てきた
江雪「…確かに、小夜達のサイズがありませんね…」
どうゆうことだよ、これは…!
あの三人め…なんか買い物早いからおかしいと思ってたんだよ…サイズ見てないじゃん!
何のための買い物だったの!!
『なぜ…。このサイズじゃ落ちちゃうよ…ダメだよ、ポロリは!ショタ達にそんな恥はかかせられない!私、今から行って買ってくる!!』
私はバッと立ち上がり、再び財布を手にすればダッシュで広間を飛び出した
長谷部「あ、主!!」
髭切「おやおや…小さい子達の事になると、気合が入っちゃうんだろうね…きっと」
長谷部「はぁ、まったく主は…」
長谷部は頭を抱えながら深い溜息を吐いた
それを見ていた燭台切が長谷部の肩をぽんと叩いた
燭台切「まぁまぁ。すぐ帰ってくるよ、きっと」
石切丸「追いかけてもいいけど、私の機動力ではとても…」
長谷部「はぁ、悩む前に俺が追いかけておけば………不覚だった…」
江雪「あの調子だと、すぐに帰ってくるでしょう。今追って、すれ違いにでもなった切りないですから」
陸奥守「帰りが遅うときは迎えにいけばいいじゃろ!」
長谷部「そうだな…。帰ってくるのを待つほかないな」
ダッシュで買い物に行ってしまったなまえの帰りを本丸で待つことにした刀剣達だった