第64章 夏だね
〜 数十分後 〜
私達は浮き輪を無事に買い終えれば、お店を後にした
私の本丸は短刀ちゃん達が多いから浮き輪も多めに買ったけど…使わなかった嫌だなぁ…なんて思いながら自分の手に持っている浮き輪が入った袋を見ていれば、伽羅ちゃんが手を差し出してきた
倶利伽羅「ほら……」
『?』
伽羅ちゃんはなんで手を出しているのか…
はっ!もしかして手を繋ぎたいとか…!?
なんだよ…可愛いなおい…
公共の場でデレるなんて、伽羅ちゃんも成長したもんだね…
そう思いながら、私は伽羅ちゃんの手をぎゅっと握った
倶利伽羅「……!」
すると、伽羅ちゃんは目を見開いて驚いたような顔をした
いや、なんでそんなに驚いてるのさ!
自分から手繋ごうって誘ってきたくせに…!
伽羅ちゃんと手を繋ぐ私の姿を見ていた貞ちゃんが、伽羅ちゃんと繋いでない方の手をぎゅっと握ってきた
太鼓鐘「伽羅ちゃんばっかずるいから、俺も繋いでいいだろ?」
そう言ってにっと笑う貞ちゃん
か、可愛い…!最高過ぎる…!!
手を繋いで買い物出来るとか、もう胸きゅんなんだけど…え、私得過ぎる!
すると、伽羅ちゃんの顔がみるみる赤くなっていった
『ん?伽羅ちゃん?』
私は伽羅ちゃんの顔を覗き込めばすぐに顔を逸らされた
倶利伽羅「……手じゃなくて…荷物を持ってやるって言いたかっただけだ……」
…………なにぃぃい!?
て、手じゃないの!?
……勘違いした私、すっごい恥ずかしいんだけど!?
ほら…って手を出されたら普通繋いじゃうよね?
荷物渡すなんて頭にないから……!
私まで恥ずかしくなってきた…
すると、貞ちゃんが私の顔を覗いてきた