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【刀剣乱舞】懐 か れ た い【R18】

第63章 ひんやりな夜





薬研「後藤、眠れないか?」


後藤「……まぁ…さっきの話怖かったし…」


薬研「なら、楽しい話でもするか」


後藤…やっぱり寝付けないんだ…
面倒見てる薬研、いい子だ…
でも楽しい話って何するんだろう?

薬研の話が気になり、私もひっそりと耳を傾けた


薬研「ある所に若い女が居たんだ」


後藤「…………」


薬研「その女は毎晩窓の外であるものを見るんだとよ。それは…白い生首…」


後藤「………………!」


………………おいおいおいおい、待て待て!
楽しい話じゃないよね!?
それ怖い話じゃないの!?
え、薬研?お前大丈夫?

そう思いながらも敢えて口は出さずに私はじっと堪える


薬研「その生首は毎晩出るらしいんだ」


鯰尾「え、薬研何の話?面白そうだから俺も入れて!」


薬研「あぁ、いいぞ。それでな、その生首がその女を見ながら何かを言ってるんだとよ…」


鯰尾「え?生首が喋るの?面白いじゃん…!」


何が面白いんだよぉぉぉぉおお!!
思考回路がおかしいよお前ら!


後藤「……………」


薬研「だろ?生首が話すなら見てみたいもんだ。それでその生首が夜になると……」


怖そうな話を楽しそうに、そして余裕そうに話す薬研
話の続きをどんどん話すが、私は怖くなりバッと上体を起こした


『薬研コラぁぁぁあ!楽しい話ってゆうから聞いてれば何事だよ!それ怖い話でしょうが!後藤が怖がってるのに更に追い打ちとか鬼かお前!!!』


薬研「なんだ大将、盗み聞きは良くないぜ?」


『盗み聞きじゃないよね!?同じ部屋にいたら嫌でも聞こえるよね!?』


鯰尾「あれ?もしかして主、怖いんですか?」


私を見ながらニヤニヤしてる鯰尾
なんかすごく悔しい気分……!!!


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