第63章 ひんやりな夜
『後藤もこっちに来る?』
そんな私の声に一度反応を見せるものの、後藤はすぐ目を逸らしてしまった
後藤「いや、一人で寝れるからいい…」
強がりだなぁ…本当は一人で寝るの怖いくせに…
そう思いながら後藤を見ていれば、薬研が後藤に声をかけた
薬研「後藤、俺と寝るか?」
後藤「…べ、別に…、俺は一人で寝れる…!」
薬研「その割にはだいぶ怯えてるみたいだけどな?強がっても何もいいことはないぜ?」
後藤「…………一緒に寝る」
薬研の言葉に改め直したのか、後藤は素直に薬研の近くにササッと寄っていった
…………え、なんか可愛い…
ショタが二人で寝るとか可愛すぎないか?
そう思いみていれば、薬研の隣に後藤は寝そべった
そんな後藤の頭をぽんぽんと撫でる薬研
…薬研、流石お兄ちゃんだね……
見た目はショタだけど……
微笑ましいなと思いずっと見てしまうものの、私も信濃の隣にそっと寝そべった
暫くしてやっと静かになった薄暗い部屋
私の懐には信濃が居る
そんな信濃も安心しているのかぐっすりと眠ってしまっていた
『……よく寝てる…』
信濃の寝顔を見ながら髪を撫でていれば、つい欠伸が漏れ眠気が襲ってきた
さて、私も寝るか…
そう思い目を閉じた瞬間、薬研の話している声が聞こえてきた