第62章 水着を買いに行こう
あれから和泉守と別れた、私は廊下を歩いていた
廊下から見える夜空が目に入り、ふと腕につけた時計を見れば九時を回っていた
『うわ、もうこんな時間…!とりあえずお風呂に入って明日に備えなきゃ!』
そんな事を言いながら一旦部屋に戻ろうとすれば誰かに声をかけられた
巴形「主、こんな所で何をしてる」
『あ、巴』
巴形「なにか困り事か?」
『あ、いや…明日買い物に行くから手伝ってくれる人を探してただけだよ!けど、あっという間にこんな時間になっちゃったからお風呂にでも入ってこようかと思ってた所』
巴形「そうか。人手が足りていないようなら俺が買い物を付き合おう」
『えっ、いいの…!?』
巴形「主が困っているならいつでも手伝うぞ」
…神だ……審神者に優しい刀剣男士だ…
こうゆう刀剣なら大歓迎だよ、こんのすけ…
私は巴形の優しさに感動し、巴形の手を握った
『ありがとう、巴!すごく助かる!じゃあ明日よろしくね?私は今からお風呂に入ってくるから!』
巴形「風呂に行くなら、俺が着替えを用意しておいてやるから、主はそのまま風呂に行っていいぞ」
『……えっ、それは流石に悪いよ…!着替えを用意させるなんて……』
巴形「気にするな、これくらい普通だからな」
それだけ告げれば、巴形は私の部屋へと向かって歩いていってしまった
『…………巴形、申し訳ない…そしてありがとう…!』
私は巴形の背中に向かって手を合わせて軽く頭を下げてからお風呂へと向かった