第61章 どちらさんでしょうか
『…えっと、巴形はここに住むってことでいいの?』
巴形「そうゆうことになるな」
『なるほど…。まぁ、それはもちろん良いんだけど…とりあえず巴形って呼びにくいから巴って呼んでもいいかな?』
巴形「もちろんだ。好きに呼べ」
『はい、分かりました。あ、この本丸の皆には後で紹介するから、とりあえずここで待ってて?ちょっと私は油揚げ取りに行ってくるから!』
こんのすけに事情を聞かないと私は納得出来ないし…
油揚げで釣らねば……!!!
巴形「わかった。ここで待っていよう」
『ありがとう!少しだから大人しくしててね!暴れたりして部屋を破壊とかは無しだよ…!』
私はそう伝えれば、部屋を後にして台所へと向かった
巴形「…面白い主だな」
部屋に一人取り残された巴形は、正座したままじっとなまえを待った
そんな中、審神者部屋の襖がそっと開いた
長谷部「主、洗濯を預かったのでお持ちしました…………って、誰だ貴様…!」
部屋に入ってきたのは長谷部だった
初めて見る刀剣男士に険しい表情を浮かべる長谷部
そんな長谷部を見ながらも顔色一つ変えない巴形
巴形「主なら、用があって部屋には居ない。用なら俺が聞くぞ?」
長谷部「…俺が主の一番近くに居る存在……なぜ貴様に主への言伝を言わねばならない……!」
巴形「俺は、主にこの場で待てと言われている。だから主への用件なら俺が聞く」
長谷部「………」
二人の間に、ピリッとした空気が流れていた
そんなことなまえが知るわけもなかった