第57章 曲がり角には気を付けよう
それからお互いに身嗜みを整えた
この本丸に来てからと言うもの…突然抱かれることも多くなったけど、全く嫌だとは思わない
寧ろ癖になっていると言っても過言ではない……って、私おかしいよ!
おかしいけど……嫌じゃないってことは私みんなの事……
そんなことを考えていれば、明石に頭をぽんっと撫でられたと思えばぎゅっと優しく抱きしめられた
明石「主はん、愛しいですわ…」
『…明石は…審神者に嫌悪感は無くなったの?』
明石「審神者はあんまり好きになれへんけど、主はんは別。審神者だけど審神者じゃないって感じで」
『なにそれ、ディスってんの?』
明石「ん?そんなつもりはないです、けど……審神者っぽくないのは確かやな」
へらっと笑いながらそんな事を呟く明石
審神者らしくないのは否めない…!
『はぁ……私もね?もっと審神者らしくした方がいいのかな…なんて思うこともあるけど、やっぱり隔たりがあると疲れるし気も使うから…私は私流の審神者をやろうって思って!』
明石「主はんはそれでええんですよ。余計なことは考えず、これからもこの本丸を守ってな?」
そう言って明石は私の額にちゅっとキスをした
その慣れない行動に少し恥ずかしくなった
そんな中、ぼふんっという音と共にこんのすけが現れた