第55章 私の仕事ぶりは健全です
暫くしてからゆっくりと唇が離れた
相変わらず、他の三人はフリーズしてるけど…
『……和泉守』
和泉守「っ……!」
じっと和泉守の顔を見れば、和泉守は顔を真っ赤にし口元に手を添えればダッシュで部屋から出ていってしまった
『え、逃げた…!?』
私の言葉に三人はハッとし、目で和泉守を追った
大和守「……はっ!待てー!」
加州「俺だってまだ主とちゅーしてないのに…!許さない!」
二人はバッと勢いよく立ち上がれば、おかしなことを叫びながら逃げた和泉守を追って部屋から出ていってしまった
なんなんだ一体…騒がしすぎる!
そう思いながら部屋の入口を見ていれば、堀川に声を掛けられる
堀川「主さん大丈夫?」
『え?あ、うん!大丈夫だよ?……でも、和泉守があんなことするなんて意外だったかも…』
和泉守ってあんな感じじゃなかったよね?
私の記憶にあんな和泉守は居ない…!
堀川「兼さん、あぁ見えて主さんの事大好きだから…」
『なにそれ、初耳』
堀川「兼さんは恥ずかしがり屋な所もあるから、あんまり表には出さないですけどね」
ツンデレってやつか…いや、違う?
って、あの赤面した和泉守…可愛かった!不覚にも!
ギャップがいい…後でナデナデしてあげよう
そんなこと考えていれば、堀川に手を握られた
『?堀川…?』
堀川「主さん、抱きしめてもいいですか?」
『へ!?あ、うん…いいけど……』
そう答えた途端、堀川がぎゅっと抱きしめてきた
そんな堀川の背中に私も手を回した