第55章 私の仕事ぶりは健全です
『はぁ、疲れた…』
審神者部屋に戻ってくれば、私は畳の上に大の字になった
そして置いてあったメモ帳に手を伸ばせばそのままメモに目を通す
『えーと、集合写真と、馬と、畑と…それから出陣に遠征に稽古…それから演練…はぁ、やる事は山ほどあるなぁ…』
って、馬なんてこの本丸に居た?
見たことないんだけど…もしかしてこれからこの本丸に導入されるのかな?
まぁ、とりあえずは簡単に出来ることから始めようかな…稽古と畑ならすぐにでも出来そう!
そんな事を考えながら今後の予定を考えていれば、部屋の外から声が聞こえたと思えば無断で襖が開かれた
加州「主ー、入るよ?」
堀川「お邪魔します!」
和泉守「よ」
大和守「主!仕事してる?」
部屋に入ってきたのは沖田組と土方組だった
ずかずかと部屋に入り込んでくる四振り
一体何事だ……
私は身体を起こして皆を見ながら尋ねた
『皆どうしたの?』
加州「主が仕事してるって聞いたから遊びに来た」
『いや、おかしいよね!?仕事してるって聞いて何故遊びに来るかな!?』
すると、安定が私目掛けて飛びついてきた
大和守「あー、主…やっと二人っきりだね、ヤる?」
『ちょ、お前もおかしいから……!しかも二人っきりじゃないし!』
引き離そうと試みるが全く離れる気配がなく私はため息を吐きつつ諦めた
すると堀川が手に持っていたお菓子やお茶を畳へと置いた
堀川「僕はお仕事の邪魔はしません!手伝えることなら何でもやりますよ」
そう言ってとびっきりの可愛い笑顔を浮かべる堀川
その可愛さに私はとても抱きしめたくなったが、安定が抱きついてきているせいで全く身動きが取れない……
くっそ……堀川を抱きしめたい…!!!