第53章 呑むのお好きですね
それから私達は、変態極まりないなぞなぞを止めて王様ゲームに移った
鯰尾「王様だーれだ!」
鯰尾の掛け声と共に、その場にあった割り箸に番号をふったくじを引く
自分の引いたモノを見た後にみんなキョロキョロし出す
小烏丸「王様は誰だ?」
すると、赤い印が付いた割り箸を見せながら髭切が口を開いた
髭切「あ、僕だね。んー…じゃあ、一番が五番に抱擁…なんてどうかな?」
私は自分の割り箸を見たが、指名された数字ではなかった
ふう、一安心だ…抱擁とか危ない匂いしかしないし、私はあんまり関わりたくない…短刀との抱擁なら喜んで受け入れちゃうけど!
そんなことを考えていれば、いきなり大包平が立ち上がりこちらに向かって歩いてきた
『?』
何事かと思いながら大包平を見ていれば、いきなりぎゅっと抱きしめられた
『……へ?は?ん?なにごと……!?』
大包平「一番が五番に抱擁しろという命令だったからな」
『……待て、おかしいだろ…私は五番じゃないし、一言も私五番だよ!なんて言ってないから』
大包平「さっき言ってただろう!」
『はいぃ!?えっ、耳大丈夫ですかね?飲み過ぎ?酔ってるの?正気を失ってるよ絶対に!』
大包平「いいだろ。抱擁されて嫌な奴などいない」
おいおい、五番誰だよぉぉぉお!!!
名乗り出て早く大包平を引き離してくれぇえ!
イケメン辛い、近い、顔面偏差値ぃぃい!!!
そんなことを心の中で叫んでいれば、鶯丸の手によって大包平は引き剥がされた