第53章 呑むのお好きですね
鯰尾は手元に持っていた紙を見ながら話し出した
鯰尾「まずは簡単なものから!パンはパンでも食べられないパンはなんでしょう!」
あ、あの紙なぞなぞ書いてある紙だったんだ…なんて思いながら鯰尾を見た
……それにしてもなぞなぞ簡単すぎやしないか?
パンはパンでも食べられないパンとか…フライパンしかなくない?
私がそう思いながら周りを見れば、皆キョトンとしたような顔をしていた
小狐丸「食べられないパン…それは簡単すぎますね」
三日月「はっはっはっ、俺でも分かったぞ」
そんな三日月に鯰尾は指を指した
鯰尾「じゃあ三日月さん答えを!」
三日月「それは、カビたパンだな」
『………………え』
…………正気?
なぞなぞになってないよそれ…!
そう思いながら三日月を見ていれば鯰尾は拍手をした
鯰尾「正解です!やっぱり簡単すぎましたかね?」
……まじかコイツ……!
なぞなぞの意味がわかってない系刀剣か…!
なんだよ、カビたパンって!
そのまんまじゃないか…!!!
『あの…鯰尾。それなぞなぞになってないよ』
鯰尾「え?なってますよ?」
『いやいや、なってない…!』
鯰尾「えっ、じゃあ主はカビたパン食べれるんですか?」
『そうゆう意味じゃないから…!カビたパンは確かに食べられないけどなぞなぞってそうゆう単純な遊びじゃなくてだな…』
鯰尾「はい、じゃあ次始めますねー」
鯰尾は私の話など聞く耳持たずに、次のなぞなぞではないなぞなぞを始めた
ちょ、聞けよぉぉぉぉお……!!!
ほんと話聞くの嫌いだよね君たち!
はぁ、しかたない…
ここは黙って見届けるしかないか……
私はもう諦めて鯰尾のなぞなぞを聞くことにした