第52章 新たなる刀は3時間
その唇はすぐに離れ、それと共に顎にあった手も離された
『……えっ……?』
ずっと斬られると思ってた私は、そのキスに呆気を取られた
一人呆然としていれば、新しい刀は微笑んだ
千子「huhuhuhu。この本丸は、アナタにキスするものだと感じましたが…違いマスか?」
『ええ、違いますね。そんな常識ありませんね』
千子「そうデスか…。huhuhuhu、少し間違えましたが、これからこの本丸でお世話になりますので、よろしくお願いしマス」
そう言って、少し頭を下げる新しい刀さん
って、さっきなんか名前みたいなの言ってた気がするんだけど…三日月のせいで聞きそびれた…
名前もう一回聞いとかないとね…!
『あ、こちらこそよろしくお願いします…それで、名前をもう一度聞いても…いい?』
千子「ええ、もちろん。ワタシは千子村正と言いマス」
『千子村正ね…。ありがとう、これからよろしくね?』
千子「よろしくお願いしマス」
……なんか妖しい雰囲気ってゆうか…なんとゆうか?
こうゆう刀は初めてかもしれない……
そう思い、ついじっと見てしまえば千子はこちらを見て少しだけ首を傾げた
千子「どうかしましたか?…脱ぎまショウか?」
何を言い出すかと思えば…
脱ぎましょうかって何…!?
どこからその発想に……はっ、まさか千子は私の事変態だと思ってたりするのか…?
そりゃそうだよな…だってキスシーン見られてるし…
内心でそう考えていれば、返事をしない私を見て千子はいきなり衣装を脱ごうと手をかけた
『ちょ、ストップストップ!やめなさい、脱がない脱がない!』
千子「遠慮せずに」
『してないから!』
また変な刀剣が加わってしまったらしい…
そう思えば気が遠くなった私だった