第51章 我が本丸の様子
〜 数分後 〜
『はぁ、疲れた……』
私はあの騒がしい粟田口の部屋から脱出した
もう色々収集がつかなくなったし、人数多すぎてどうにもならないから離脱したのだ
『粟田口…恐るべし……』
そんなことを考えながら歩いていれば、少し離れたところにまんばくんを発見した
『お、あんな所にまんばくん発見!手当たり次第撮らないと!』
そう思い、私は雨空を見上げてるまんばくんの近くに寄ればつんつんと腕をつついた
すると、まんばくんはハッとしたようにこちらを見た
『やっほー、まんばくん!』
山姥切「……なんだ、あんたか」
一度私に目を移してくれるものの、再び雨空へと目をすぐに移した
その目は、どこか悲しそうで苦しそうだった
『……まんばくん…?』
山姥切「…………」
話しかけても上の空のまんばくん
一体どうしたんだろうか…
そう考えていれば、いきなりまんばくんにぎゅっと抱きしめられた
『わっ……ちょ、まんばくん…?』
山姥切「悪い…今はこのままでいさせてくれ…」
消えそうな声に、私は何も言えなくなった
そして、まんばくんをそっと抱きしめ返した
少し落ち着くかな?なんて背中を優しく撫でてみる
すると、まんばくんの力が少しだけ強まった