第49章 大荷物の買い物
『小狐丸…アイスの味を聞いてるんだけど?』
小狐丸「あ、すみません…私は遠慮します」
『え?いいの?遠慮しなくていいのに……』
小狐丸「いえ、お気になさらず」
小狐丸…もしかしてアイスクリーム嫌いだったとか?
そうだったならごめんだけど……まぁ、本人も要らないって言ってるしあんまり無理に進めるのも良くないね…
そう思いながら私は自分の分だけ注文した
アイスクリームを受け取れば、とりあえず空いてる席に座った
そして、小狐丸を見れば先ほど感じた疑問をぶつけてみた
『小狐丸…アイスクリーム嫌いだった?』
小狐丸「いえ、嫌いではありませんよ?」
『じゃあなんで頼まなかったの?』
小狐丸「気分、ですかね。あ、ぬしさま、アイスが溶けてきてますよ」
小狐丸の言葉にハッとしアイスを見れば、ポカポカ陽気のせいか溶け始まっていた
私は慌ててアイスを舐めれば、その様子を小狐丸がじっと見ていた
『ん……?なに?』
小狐丸「ぬしさまは可愛いです」
『……はい!?いきなりなに!?』
いきなり何を言い出すかと思えば…可愛いとか…!
私不意打ちに弱いんだよ…ほんとやめて欲しい…!
小狐丸「照れておられるのですか?」
『別に照れてない……!』
私は気を紛らわせるかの様に、アイスを食べていく
すると、隣に座っている小狐丸の腕が私の腰に添えられた