第48章 買い物のお手伝いさん
信濃「大将は俺だよね?ねぇ、大将」
信濃は私の近くに来れば、じーっと私の目に訴えかけてくる
『だから誰も連れていかないって言ってるでしょうがぁぁ!!そんなに可愛く言ってもダメなものはダメです!』
後藤「ほんとに誰も連れていかないのか?大将一人で買い物に行くの?へぇーそうなんだ」
『…………君たちは連れていかないって言ってるだけだからね?』
包丁「そんなの不公平だ!」
『包丁は買い物行ったことあるよね!?』
包丁「人妻だったら優しく"一緒に買い物行こう"とか言ってくれるんだろうなぁ…うちの主は人妻じゃないからお菓子も買ってくれないんだ!」
『お菓子買わないとは言ってないよねぇ!?え?やめてくんない?なんか私が全面的に悪いみたいなもの言いやめてくんない!?てか私の話を聞けやぁぁぁ…!』
五虎退「あ、主様…落ち着いてくださいっ……!」
その騒がしさが部屋の外まで聞こえたらしく、誰かが部屋の襖をゆっくりと開けた
歌仙「随分騒がしいね…外まで丸聞こえだよ……って……主!?」
部屋に入ってきたのは歌仙だった
なまえが買い物に出掛けたのだとばかり思っていた歌仙は#NAME1の姿に酷く驚いた
『……あ、か、かかかか歌仙……』
私が歌仙の姿に気が付けば、歌仙は黒い笑みを浮かべ額に青筋を立てていた
神様、私はただ今危機に晒されております…