第48章 買い物のお手伝いさん
あれから、二人に離してもらいとりあえず落ち着いた
そして輪になるように座れば皆で他愛のない話を繰り広げる
『ねぇ、他の短刀ちゃんはどこ行ったの?」
五虎退「きっと庭で遊んでるかと…」
後藤「あ、薬研なら屋根裏部屋にいるはずだぜ?」
ん?屋根裏部屋?
そんなとこあったの?
ここの審神者になって今初めて聞かされたんだけど…
『屋根裏部屋って何?』
包丁「きっと薬研の隠れ家だ!」
後藤「まっ、そんな所だろうな!」
薬研め、そんな隠れ家を隠し持っているとは…恐るべし!
でもちょっと気になる…後で招待してもらわなきゃ!
『みんなは遊びに行かないの?』
信濃「俺はのんびりしたい気分だったから」
後藤「俺もそんなとこだな」
五虎退「僕は…虎さんのお世話があったので…」
『ほうほう』
包丁「俺はお菓子の残量を数えてたんだぞ!」
『……お菓子の残量?』
この子変わってるよ…すごく
お菓子の残量って数えるものだっけ?
あれ、私数えたことないなぁ……
そんなことを考えていれば、包丁がお菓子を私に見せてきた
包丁「主!お菓子もうこれだけしかないから買ってよ、俺お菓子ないと元気でないしさぁ」
そう言って、オネダリしてくる包丁
その姿が可愛くて、お菓子を買ってあげなきゃという使命感が私の中で湧いた