第44章 反抗的な日もあるよね
台所から出て、浦島と共に物吉を探していれば広間を出ていこうとしている物吉を発見した
『あ、物吉!』
私の声に、物吉はきょとんとしたような顔で振り向いた
物吉「あっ、主様!どうしたんですか?」
『あのー…今からお風呂入るんだけど、一緒に入らない?』
物吉「えっ……主様と、一緒に…ですか?」
私の誘いに少し困惑している物吉
その反応は…私と一緒にお風呂入るのが嫌なのか……!?
そうだとしたら今すぐ泣きたい、すごく振られた気分になるから…!
浦島「物吉もどうせお風呂入るんだろ?なら、いいじゃん!」
物吉「いや…でも、ちょっと恥ずかしいというか……」
『…………』
なに、その赤面しながらもじもじして俯く感じ
可愛いすぎて眼福だよ、物吉……
一緒にお風呂入れるならもっと眼福…って!私何言ってるの…!これじゃただの変態じゃないか…!
そんな事を思いながら自分と戦っていれば、何故かわらわらと他の脇差達が寄ってきた
鯰尾「何してるんですかー?」
浦島「あ、今からあるじさんとお風呂入るんだけど…」
鯰尾「入る!俺も入る!」
『いや、鯰尾は誘ってないから』
浦島の言葉を遮りながら片手を上げながら一緒に入る宣言をしてくる鯰尾
誰も誘ってないんですけど……!