第43章 謝罪の気持ち
『鶴丸?どうかしたの?』
俯いてしまっている鶴丸の顔を覗き込めば、いきなり鶴丸は顔をバッと上げた
鶴丸「悪かった!俺のせいで…主が……」
『鶴丸のせいじゃないよ。だから気にしないの!』
鶴丸「……ごめん」
余程気にしているのか、いつものおちゃらけたような鶴丸の面影は全くなかった
神隠ししようとしたくせに、そんなに気になるのか…
矛盾してるな、こいつ……
そんな事を思いながら鶴丸の頭を優しく撫でた
『謝るの禁止!私はちょっとの擦り傷くらいだし』
鶴丸「主…」
『なんで泣きそうになってるの…もう。ほら、おいで』
泣きそうなほど悲しそうな顔をしている鶴丸を、私は優しく抱きしめた
そして、鶴丸の髪を撫でた
『鶴丸…よしよし。言いたいことは言っていいし、甘えたい時は甘えていいからね…』
鶴丸「……主、ありがとな…本当に、キミが主で良かった。俺の主は、キミが最後でいい…そう思えるくらい大切だ……こんな俺だが…これからも傍に居させてくれ…」
『当たり前。鶴丸は私の大事な刀だからずっと一緒に居るよ』
その言葉に安心したのか、鶴丸はゆっくり身体を離していつもの笑顔を見せてくれた
その笑顔に私はすごくほっとした
すると、襖の外から声が聞こえた