第42章 本丸は大騒ぎ
あれからたくさん泣いて、なまえは蛍丸に抱き着いたまま眠ってしまった
蛍丸「あれ…主寝ちゃった?」
蛍丸の言葉に博多がなまえの顔を覗き込んだ
博多「んー…あ、寝とるばい」
蛍丸「えー…重い…誰か退けてよ」
後藤「俺たちで大将を退かすしかないか…」
信濃「そうだね」
寝てしまったなまえを、後藤に信濃、そして厚など割と身長が高い短刀たちで退かす
そして、そのまま布団へと寝かした
蛍丸「ふぅ…助かった」
なまえが離れたことにより一息ついた蛍丸
すると、蛍丸はなまえが被っている布団を少しだけめくった
蛍丸「じゃ、俺疲れたから主と寝るね」
そう言って、寝ているなまえの隣に入ろうとする蛍丸
その行動を黙ってみているわけもなく他の短刀たちが口を挟む
信濃「ちょっと…!?俺たちが退かしたんだから、俺が大将と寝る!」
後藤「なんで信濃だけ寝る気なんだよ…!俺だって、退かすの手伝ったし…」
厚「俺も!」
薬研「なら俺もだ」
今剣「ぼくはなにもしてないですけど…あるじさまと一緒にねたいです!」
小夜「右に同じく…」
秋田「それなら僕も…!」
薬研「いや、ここは俺が」
前田「薬研兄さん…おとな気ないですよ…」
蛍丸「もう…みんなうるさいなぁ…」
そんな言い合いをしていれば、部屋に誰かが入ってきた