第42章 本丸は大騒ぎ
『ほたるん…愛してるよぉぉお!』
蛍丸「へへ、当然」
蛍丸は満足そうな笑みを浮かべた
その様子に他の短刀達は少しムッとしている様子だった
私からしたらそんな短刀達も可愛いんだけど…!
さっきまで長谷部に押し飛ばされてソワソワしてたけど、短刀達や蛍丸やまんばくんのお陰で気にならなくなった
本当に有難い…たくさん助けられてるな…私
『ありがとう……』
口に出したつもりは無かったが、無意識にありがとうを口にしていたことに自らびっくりした
その言葉に皆はいつもの笑みを浮かべた
今剣「あるじさんを守るのはぼくたちのやくめです!」
小夜「うん…その代わり…、主は僕達を助けてくれるから」
『……2人とも…』
2人の言葉に私は目頭が熱くなった
包丁「ん?泣くのか?主が泣くなら、ずっと傍で慰めてやるぞ!」
無邪気な笑顔を浮かべる包丁
周りの短刀達もそれにつられて更に笑顔になった
『包丁……ありがとう……!』
皆の優しい言葉が胸に刺さり、私は涙を我慢出来なくなった
抱きしめていた蛍丸の肩に顔を埋めれば私は、満足するまで泣きじゃくった
そんな私の頭を撫でたり背中を撫でたりと、短刀達は慰めてくれる
その優しさが更に嬉しかった