第42章 本丸は大騒ぎ
山姥切「……元気なら、それでいい…」
背を向けたままそう呟くまんばくん
心配までしてくれてやっぱり優しい子だなぁ、我が本丸の子達は…
私が暗い顔をしてたらいけないな…
まぁ、多少は驚きと戸惑いがあるけど…短刀達と居たらそんなことも忘れられるくらいだったし
私は心配してくれたまんばくんの頭をポンポンと撫でればお礼を述べる
『ありがとう、まんばくん。心配してもらえるなんて嬉しい』
山姥切「っ…撫でるな…!それに、礼なんか要らない…俺が勝手に心配しただけだからな……」
『それが嬉しいんだって!だからありがとう、まんばくん…大好きだよ、愛してる』
山姥切「……っ」
私の言葉に俯いてしまうまんばくん
なんて可愛いんだろうか…そう思っていれば、まんばくんは足早に部屋を出ていってしまった
『もう、照れ屋さんだね〜』
蛍丸「主、今の何?」
『ん?今の?』
今のとはなんだろうか……
私何もしてないような…?
すると、蛍丸は私に抱きつきながらこちらを見上げてきた
蛍丸「主は俺だけでしょ?」
『…………』
う、上目遣い!
なにこれ、私しんどいんだけど!
ほたるん、日に日に可愛さが増すし…ちょっと、イケメンも増してる気がする…
私はたまらずにぎゅっと強く蛍丸を抱きしめた