第7章 本丸を綺麗にします
『くっそ…こんのすけのやつ…、湯船温かくないじゃん!!!水風呂だよコレ…!』
一日の疲れと汚れを洗い流して、いざ湯船で温まろうと足を入れたら水だったのだ。
それで今蛇口をひねってお湯を入れて温めてる最中である。
私の風邪がまたぶり返しそうだ…
こんのすけ…許さん!!!
『温かくなったかなぁ…お、だいぶ温かくなった!』
湯船に手を突っ込み温まったか確認してから、お湯に肩まで浸かった。
『あぁー…温かい…疲れが癒えるわ~…』
それにしてもお風呂が大きいなぁ…
まぁ、これだけ住んでる刀が居れば当然か。
まだ会ったことない刀も居るわけだが…
これからどうなるかな…私。
また懐いてくれる刀剣が増えればいいんだけど。
『……温かーい…zzzZZZZ』
私はホッとして浴槽で目を閉じた。
『っ、いやいや、いかんいかん…寝そうだったわ…溺れて死ぬわ!』
気持ちよくて寝そうになったがハッと起きて正気を取り戻した。
偉過ぎでしょう、私。
普通ならそのまま寝るでしょ!
『ふぅ…なんか逆上せてきたし、そろそろ上がろうかな…』
あまりに気持ちよくて長居してしまった…。
私はシャンプーなどの入ったカゴを持ちながら脱衣所に出た。
『いい湯だった~…って、ん?あれ?私の着替え……ない!?』
脱衣所に出てくれば、置いたはずの場所に着替えがなく、残ってたのはバスタオル一枚だけだった。