第38章 人生には驚きが必要
数十分後、私は宗三にキレられる前に左文字の部屋を後にした
『ふぅ…髪を無闇に撫でると怒るな……短刀は別だけど!そんなに髪が大事なのか…まぁ確かにオシャレだよね皆…私より女子力高いわ……あのサラサラヘアー羨ましいわぁ……』
そんなことをブツブツ呟きながら廊下を歩いていれば、いきなり足に何かが引っかかった
『のわっ……!』
そして、私は床に顔面事倒れた
『…………いっだい…』
待って、顔面から転ぶの今日で二回目なんだけど
ほんと私の顔面無くなったんじゃないの?平気?
そんなことを考えながら床に伏せていれば、頭上から奴らの声がした
鶴丸「おお、見事に引っかかったなぁ」
薬研「意外に面白いな」
明石「こんな単純な罠にかかるなんて、やっぱり主はんは注意力が足りないですわ」
私を見下ろしながら話す奴らを私は見上げた
『……あれ、なんで……!?』
蛍丸「お疲れ様」
蛍丸が私の肩をポンと叩いた
私は理解ができないし、頭が追いつかなかった
コイツら…さっきまで味方だったよね?
一緒に驚きを仕掛けようぜうえーいみたいなノリだったよね?
なのにコレはいったい何?
縄になぜ私が引っかかってるの!?
『え?ちょ、なんで私が!?』
私が混乱してると、皆クスクスと笑い出す