第38章 人生には驚きが必要
『弾力って何』
宗三「そのまんまの意味ですよ?」
なんかムカつく…可愛さないな!
こんな嫌味言ってくれる奴を甘やかすとか……キツイぜ小夜ちゃん…!
江雪「なんだか、落ち着きますね…貴女と居ると」
『え、ほんと!?』
江雪「えぇ…和睦への道が、開かれるような気がします…」
そう言いながら後ろから私の肩に顔を寄せてくる江雪
その長い髪が私の首元にかかって少しくすぐったかった
『よしよーし…』
私は江雪の頭をわしゃっと撫でた
うわっ、なんだこのサラサラヘアーは……
なんで皆、髪質いいのかな…ずるいんだけど?
ってことは、宗三の髪もサラサラなのか?
私は宗三の髪を触らせてもらうことにした
『宗三、撫でさせて』
宗三「何故ですか、嫌ですよ」
『いいじゃん!減るもんじゃないんだから!』
そう言って私は豪快に宗三の髪をわっしゃわっしゃと撫でた
宗三「ちょ、やめて下さいっ……よ!」
『おお、すごくサラサラだ……羨ましい!』
宗三「ちょっと、髪がボサボサになったじゃないですか……どうしてくれるんですかね…」
宗三は私の手を払えば、目を細めてこちらをにらんでくる
た、確かに髪はぐちゃぐちゃになっちゃったけど……!
そ、そんなに怒ることなくない?また直せばいいだけだし……って、宗三の髪って複雑だわぁ……
そんなことを思いながら宗三の髪を見ていれば、宗三はすぐ私に背を向けて鏡を見ながら髪を直し始めた
髪大事かよ…ここの刀剣たち……