第32章 大慰労会
不動「ん〜…柔らけぇ〜……」
『不動、酔いすぎだから……!』
いつもの不動ならこんなことしないよね……!?
きっと酔いすぎなんだよ、うん!
これはシラフじゃないから…きっと!
そう心では分かっていても、顔に熱が集まってくるのがよく分かる。
すると、どこからかブチ切れた長谷部がやって来た。
長谷部「不動!貴様ぁ……!」
不動「なっ、なんだよ…!何怒ってるんだよお前…そーやって怒ってばっかりいると、シワが増えるぞー?」
長谷部「うるさい!さっさとこっちに来い!」
不動「ちょっ…離せよっ!!!」
そう言って、長谷部は不動の首根っこを掴んでズルズルと違うテーブルに引きずられていった。
『………………嵐か、あいつら』
江雪「賑やかなのはいい事ですね」
宗三「うるさすぎもどうかと思いますが…」
今剣「あーあ、不動さんいいなぁ。あるじさまにちゅーできて!」
『……へ?』
なんだ、今剣の可愛いお口から何だか不適切な言葉が聞こえたような……
いや、空耳だと思いたい!!
今剣「こんど、ぼくにもちゅーさせてくださいね〜」
うん、空耳じゃなかった。
ばっちり聞こえちゃったよ!
まぁ今剣にちゅーされるなら私得だから良いんだけど……!!
『可愛い子なら大歓迎だからいつでもちゅーしようね!』
今剣「ほんとですか!?やったー!」
無邪気に喜ぶ姿が可愛すぎる…くっ。
そんなこんなで、私は再び違うテーブルへと移動した。