第32章 大慰労会
そんなこと思ってたんだ…皆。
私は4人を抱きしめながら優しく声をかけた。
『迷惑なんて感じるわけないじゃん…!いいんだよ、もっと甘えてきて…怒ったりしないから』
その言葉に、安心したのか自らぎゅうっと私のことを抱きしめてくれる短刀達。
そんな短刀を見てればもっと甘えやすい環境作りをしなきゃと内心思ってしまった。
すると、いきなり後ろから三日月が抱き着いてきた。
三日月「俺も、今日は主から離れたくない気分だ」
『……へ?』
いきなりの発言に、間抜けな声が漏れてしまった。
そんな私の声に三日月はいつものように笑った。
三日月「はっはっはっ、主らしい声だな」
『だ、だっていきなりそんなこと言うから…!』
三日月「すまんな。前任が来ている間、主と離れ離れで皆不安だった。だからな、主…少しばかり寂しい気持ちが募っている…俺だけじゃなく、皆…な。だから今日は皆で寝ないか?この広間で」
三日月は切なげな声色と共に自分や皆の気持ちを伝えてくれる。
そして皆で寝る事を提案してきた。
すると、三日月の言葉に皆賛成なのかガヤガヤし始めた。
今剣「あるじさまとねれるんですか!?」
鶴丸「おお!それは賛成だな!」
一緒に広間で寝る事に賛成して嬉しそうに笑っている皆を見てると、私が居ない間すごく心配を掛けて不安にさせてしまったのだと良く伝わってくる。
いつもなら嫌がる私かもしれないけど、今日くらいは皆と一緒に寝る間も居てあげよう…と、そう思った。