第31章 腰痛に悩まされる
『こんのすけ』
こんのすけ「はい!なんでしょう!」
『落ち着きなさい』
こんのすけ「随分と落ち着いてますが?」
『いや、落ち着いてないから。マシンガントークやばいから。なんか私、頭まで痛くなってきたよ?これ』
こんのすけ「はっ、それは失礼しました!では、主様が早く痛みから回復されるように……これをどうぞ!」
そう言ってこんのすけは一つの小さい袋を私に渡してきた。
『ん?これは一体……』
こんのすけ「入浴剤です!疲れた身体に良く効いて、温まるので是非!」
『え、まじで!?あぁぁ、こんのすけありがとう〜!!!』
私は、こんのすけを強く抱き締めた。
するとこんのすけは嬉しそうに且つ恥ずかしげに声を上げた。
こんのすけ「あ、主様…!苦しさでこんのすけは潰れてしまいます!」
『ははっ、ごめんね?嬉しくてつい』
こんのすけを離せば、私はこんのすけを優しく撫でた。
こんのすけ「では、こんのすけはこの辺で失礼します!」
そう言ってこんのすけは再び姿を消してしまった。
そして私はこんのすけから貰った入浴剤を見つめた。
『お風呂入りたいけど……この動けない身体じゃ…』
私は、どうやってお風呂まで這っていくかを考えていた。
すると、襖の向こう側から誰かの声が聞こえた。