第30章 久しぶりのお手入れ
薬研「っ、はぁ……大丈夫か?大将…」
薬研は抱きしめながら髪を優しく撫でてくれる。
そしてお互いに乱れた呼吸を整える。
『はぁ…大丈夫、腰は痛くなりそうだけど…』
薬研「ははっ。ま、痛くなったら湿布貼ってやるよ」
前にも湿布貼ってくれるとか言っときながら結局貼ってくれなかったよね、なんて心で思っていても言わない。←
『薬研はやっぱり危ないショタだ…エロ過ぎる』
薬研「そうゆう大将だって、凄くエロかったぜ?」
『!わ、私は、誰でもいいってわけじゃなっ……んっ』
言葉を遮るように口付けをされ、すぐに離される。
薬研「わかってるよ。でも、大将は皆同じく愛してるの知ってるからちょっと妬けるけどな」
妬いてくれるのは嬉しいなぁ。
だって嫌われてないって自覚出来るし!
『薬研って大人っぽく見えがちだけど、やっぱり可愛いよね』
薬研「っ、可愛いって言うな。可愛いのは俺じゃなくて大将だろ」
『わ、私は可愛くないよ!』
薬研「可愛いだろ。バカな所もな」
『それ褒めてる?』
薬研「もちろん。それに、大将が前任に憑依された時は、すげー不安だった。このまま大将がいなくなったらって思ったら……怖かった。本当、情ねぇな……」
薬研は悲しいような目で本音を口にした。